コラム

【健康情報】健診結果の基準値が変わる?



愛知の開業保健師 習慣化指導士 水越真代
4月初めの朝日新聞の朝刊です。
一面にドカッと「健康」の基準緩和の記事。
人間ドック学会は調査研究委員会(渡辺清明委員長)を設け、同学会が認定している「人間ドック健診施設機能評価認定」200施設より、約150万人の健診受診者のデータを集積した結果、「新たな健診の基本検査の基準範囲日本人間ドック学会と健保連による150 万人のメガスタディー」がプレスリリースされました

例えば、収縮期血圧は従来は129mmHg以下を「異常なし」としていたが、147mmHgでも健康と判定されるようになる。肥満度を表す体格指数(BMI)も、現行25以上は肥満とされているが、男性は27.7まで、女性は26.1までは健康とされる。また、LDLコレステロールは、従来は60~119mgを「異常なし」としていたが、45~64歳では男性72~178mg、女性73~183mgは健康とされる。中性脂肪や、アルコールによる肝障害の指標になるγ-GTPなども大幅に変更される。
その基準値は、基準範囲の設定は国際的に認知されている米国Clinical Laboratory Standard Institute(CLSI)の基準に準じて行い、一部市原らの潜在異常値除外法を用いた。本方法を用い、いわゆる健康人を定義づけて抽出した所、人間ドック受診者約150 万人から約34 万人が選び出された。この中から約1/7 の集団をアトランダムに取り出し、それらの集団につき、市原らの潜在値除外法を用いてさらに二次除外を行った。これらの最終的に選び出された超健康人(スーパーノーマルの人)の約1 万~1 万5 千人の個々の検査値から基準範囲を求めた。とのこと
つまり、とっても健康な人を選んでその基準範囲を求めたというわけです。
しかし、高血圧学会などの専門学会では、治療上の降圧目標値ということで従来型の基準を発表しています。
いろいろな学会でいろいろな基準が出ています。いったいどうしたらいいのでしょうか・・
特にいつ病院にかかって治療をかかるかというのが大きなターニングポイントです。
生活習慣だけで解決しない人、できない人が大勢います。
医療費を抑えるという意味は分かりますが、多くの人がより長く健康で生きるためにはどうしたらいいのか・・
4月8日の朝日新聞天声人語では
「(前略)
健診数値に一喜一憂のわが身である。50代の坂をのぼりつつ「苦手科目」がいくつか増えた▼さて、これは喜ぶべきなのだろうか。日本人間ドック学会などが、いまの「異常なし」の数値は厳しすぎるとして見直すという。たとえば、よく知られる最大血圧の「130未満」が「147」に緩むかもしれない▼ほかにも肥満度や悪玉コレステロール糖尿病診断の値などを見直す。高血圧に肥満、高脂血症糖尿病が重なると「死の四重奏」と称される。その弦の張りが、おおむね緩やかになる気が大きくなる向きもあろうが、油断はできない。大きめの服を着せられて、自分がスリムになったと錯覚するのは禁物だ。緩んだベルトは「ここまでおいで」と腹囲の膨張を手招きする。」
といっています。

基準値は基準値、そこから生活をどのよう気を付け向き合うか・・・段階を追って考えていけるといいのかもしれません。
 

この記事の著者

アバター

健康企業推進サポート シャイニング・ライフ 代表
水越 真代

保健師、看護師、労働衛生コンサルタント、精神保健福祉士、キャリアコンサルタント、健康経営エキスパートアドバイザー 産業カウンセラー 、睡眠健康指導士上級、ヘルスファシリテーター、一般社団法人日本開業保健師協会 理事。健康相談から健康イベン卜まで、大学との調整をしながら企画運営を行うモデル事業を実施。

コラム一覧へ戻る

Healthy Employees, Happy Workplace.

ご相談・お問い合わせ Contact

健康経営に関することでしたら、どのようなお悩みでも問題ございません。
お気軽にお問い合わせください。

Tel.090-6367-7604

月〜土 9:00〜17:00