コラム

【健康情報】保健指導の効果はあるのか!?


愛知に開業保健師習慣化指導士 水越真代です。
たびたびこのブログでも、特定健診・特定保健指導(メタボ健診)を取り上げていますが、
2012年度の受診率が、
微増し46%になったと発表されています。
メタボ健診は、医療費の増大を抑えるために平成20年から開始されました。
将来の脳卒中、心臓病、透析になる人を減らすことが大きな目的です。
しかし、デンマークの研究では、この結果か~~というがっかりな報告がなされています。

デンマークでおこなわれ、1999年から30~60歳の成人を「健診を受ける群(約1万人)」と「健診を受けない群(約5万人)」に分けて、10年間にわたり追跡調査しました。「健診を受ける群」は、5年間に4回の健診を受け、その結果を受けて生活習慣に関するカウンセリングがおこなわれ、必要に応じて医療機関への紹介もおこなわれました。
「健診を受ける群」と「健診を受けない群」における、経時的な累積確率のグラフの曲線は、ほぼ重なっています。
つまり、両群において、「虚血性心疾患」「脳卒中」の発症率に差はなく、全体的な「死亡率」にも差はないということになります。論文の著者らは「虚血性心疾患のリスクに対するスクリーニング(検査)や繰り返しの生活習慣の改善アドバイスを伴う5年間にわたる地域ベースの個人個人の必要性に応じた介入プロブラムは、10年後の虚血性心疾患、脳卒中、死亡のいずれに対しても効果はない」と述べています
どうしてこうなるのでしょうか?
カウンセリングの仕方の問題なのか、そもそも大人になってからの教育では効果がないのか・・
文化の問題なのか・・
なんだか、がっかりな結果です。これがこのまま日本に当てはまるのかどうか??
特定保健指導の効果検証も様々な形で行われていますが、6か月介入ができた人は、明らかな体重賞はあったという報告が多いです。しかしそのあと全体の影響がどうなるのかは、まだまだ時間がたたないとわかりません
日本でも、保健師力を測定する研究がなされています。
個人的に思うのは、個人がいくら生活習慣を改善しようと思っても、なかなか続けることが難しいということ。
周りの環境が一緒にかわっていくことも大事なのではないかと・・
例えば、喫煙なども、喫煙する場所が規制され喫煙率が下がっています。
一人一人に禁煙指導をするよりも、喫煙する場所を規制することが結果的に禁煙に結びつく。
メタボなども一人一人へのアプローチだけでなく、普通に生活をしていたらバランスの良い食事を食べることができる、体を動かす生活になるそんな環境づくりが必要なのかもしれないと感じています。
それは、社会の仕組みだけではなく、もっと身近な職場や家庭でも・・
例えば、個人的にお菓子を食べないという行動をとるよう努力するよりも、見えないところにお菓子を置かないという環境を作ることが、結果的に間食を減らすことができるということが効果的なのではないかと思っています。

 

この記事の著者

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健康企業推進サポート シャイニング・ライフ 代表
水越 真代

保健師、看護師、労働衛生コンサルタント、精神保健福祉士、キャリアコンサルタント、健康経営エキスパートアドバイザー 産業カウンセラー 、睡眠健康指導士上級、ヘルスファシリテーター、一般社団法人日本開業保健師協会 理事。健康相談から健康イベン卜まで、大学との調整をしながら企画運営を行うモデル事業を実施。

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