健診の結果が届いても、「A判定が多いから大丈夫」「去年もこの数字だったから、まあいいか」で終わっていることはありませんか。
面談で健診結果を一緒に見ていると、ご本人が自分の数字を、あまり自分のことと思っていない場面によく出会います。
面談で図を見せたら、ぽかんとされました
以前、面談で、年齢と体格の関係を線や記号で表した図を使って、説明しようとしたことがあります。健診結果の組み合わせごとの型が、矢印や記号で書き込まれた図です。
ところが、うまく話せませんでした。線や記号が多くて、どこを見てもらえばよいのか、私のほうが分からなくなったのです。目の前の方の数字が、図のどこに当たるのかも、示せませんでした。
相手の方は、ぽかんとしていました。きっと「それで、私はどうなんだろう」と思われていたのでしょう。図を使うのはやめて、健診の数字を見てもらうことにしました。
健診の数字を、年ごとに並べて見てもらいます
最初に、90歳を過ぎても元気に、一人で健診を受けに来られる方の結果を見てもらいます。この年まで元気な方の数字を、例として見てもらうためです。
次に、脳梗塞を起こした方の、発症するまでの何年分かの結果を、年ごとに並べて見てもらいます。何年もかけて、少しずつ数字が動いてきたことが分かります。
見るのは、ご本人にふだん届いている健診結果と、同じ数字です。
そのあとで、ご本人の数年分の結果を並べます。すると、ご本人が見比べて、「自分はどこがよくなかったのかな」と考え始めます。そのうち「じゃあ、どうしたらいいの?」という言葉が出てきます。そうなってから、生活の中で何から変えるかを、一緒に考えます。
ご自分でも、並べてみてください
健診結果が届いたら、去年とおととしの結果も出して、横に並べてみてください。1年分だけだと「基準の中だから大丈夫」と思える数字も、3年並べると、毎年少しずつ上がっていることがあります。体重、血圧、血糖は、とくに年ごとの動きを見てほしい項目です。毎年どちらに動いているかを、見てみてください。
会社のみなさまへ
社員の方の健診結果を、何年分か並べて見られる形にしておくと、面談で「この1年で、何か変わりましたか」と話を始めやすくなります。
シャイニング・ライフでは、健診結果を年ごとに整理して、保健師が一人ひとりと一緒に見る、健診後の面談をお受けしています。中小企業の健康管理のご相談は、お気軽にどうぞ。
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水越 真代(保健師・労働衛生コンサルタント)